3年前、梅の苗木を植えた。植樹したときの苗木はひ弱く、添え木をしても成長が危ぶまれた。しかし、年々根を張り、添え木なしに風雨に耐える木になった。そして、今年初めて蕾をつけ、1月7日にに開花した。花は派手ではないが、素朴さの中に香りを放ち楽しませてくれている。
今年、本園の児童8名が社会に巣立つ。彼らが本園に入所した当時不安もあったのだろうが、どこかひ弱な感じを受けた。しかし、彼らが園生活にも慣れ、日々たくましく成長して、今、それぞれの目標に向かって進もうとしている姿は頼もしく見える。彼らは、これまでに経験したことのない未知の世界へ飛び立とうとしている。
これからいろいろな試練に出会うだろうが、その試練を乗り越え、大きく羽ばたいてくれることを願い、立派な社会人になることを期待している。
萩原 栄三郎 |